枕と肩こり
枕と肩こり
高さのある枕を使用すると、頭部が前傾した状態になります。
これは、直立していて、頭だけを下げた姿勢です。
頭部を前傾した状態が続くと、徐々に呼吸が苦しくなっていきます。
そして、枕に大切なのは、首を支える部分があるということ。
人間は睡眠中であっても、頭部を守るという機能は働き続けます。
もし柔らかい枕で眠れば、頭部を安定させようと、
首や肩周辺の筋肉が力を入れた収縮状態になります。
もちろん、筋力は長く続かず、やがて寝返りを頻繁に打つようになります。
眠りが浅くなり、疲労もとれにくく、肩こりも感じるようになるのです。
頭部や首の部分に負担が無く、そして、脳が休まり
全身がリラックスするためには、
「仰向けで寝て、立位の姿勢を保てる枕」
それプラス横向きになった時に
頚椎の深さ(首の一番くぼんだ部分)よりも、肩の高さは高くなるので
両サイドが高い枕であれば、その問題点を解消することができるのです。
国民生活基礎調査によると、肩こりを自覚している人は1位の腰痛に
次いで2位となっています。
それほど、肩こりに悩んでいる人が多いというわけです。
特に、1日の3分の1を過ごしている睡眠時は、
肩に大きな負担をかけてしまいます。
枕が合わず肩こりと同時によく起きている不調が腰痛です。
人間の背骨は首から腰までS字カーブでつながっています。
背骨の1か所でもひずみがあると、全体に悪影響をおよぼすものです。
枕の高さは、首から腰への負担につながるでしょう。
特に、全身を支えるための筋肉が足りない女性は、
腰痛になりやすいといわれています。
バスに乗っても飛行機に乗っても枕が変わっても
姿勢が良い状態じゃないとどうしても
肩こりや腰痛を感じてしまうのですね。
これはスマホやパソコン操作時の姿勢にも同じことが言えます。
あれ、私の肩こり枕かもって思った方は、枕を変えてみてはいかがでしょうか?