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ふくらはぎは「第2の心臓」?
疲れがとれない、イライラする、肩こりや腰痛がある、脚がむくむ、
食べる量は少ないのに体重が増える……そんなスッキリしない状態が
続いているなら、代謝が落ちているのかもしれません。
代謝とは、外から取り入れたものを体内でエネルギーに変える仕組みのことです。
代謝が落ちていると体の中の循環がうまくいかず、体の隅々に必要な栄養や物質、
エネルギーが行きわたらないため、疲労や肥満、
こりや冷えなどさまざまな不調の原因にもなります。
ふくらはぎは「第2の心臓」と言われ、重力によって下半身にたまった血液を
心臓に戻すポンプの働きをしています。
そのため、ふくらはぎの筋肉が凝り固まって血流が滞ると、
全身の血流が悪くなり、代謝ダウンにつながります。
そのため、ふくらはぎの状態と全身の健康状態には相関関係があり、
ふくらはぎがパンパンに硬かったり、しこりがあったり、冷たかったり、
柔らかすぎて弾力がない人は、全身の機能が落ちている可能性が大です。
◎ふくらはぎの状態をチェック
手のひらより冷たくなく、温かい
柔らかくて弾力性がある
皮膚にハリがあり、押さえて気持ちいい
コリコリしたしこりがなく、中まで柔らかい
指を離すと同時に、元の状態に戻る
「もむ」「温める」で代謝アップ
代謝アップのためには、ふくらはぎをもんだり、入浴時に温めたりする
ふくらはぎのケアが効果的です。
ふくらはぎには数多くの経絡が通り、
「委中(いちゅう)」「承間(しょうかん)」「承山(しょうざん)」「三陰交(さんいんこう)」など
代謝に効くツボも 集まっています。ふくらはぎのケアによって筋肉をほぐして血流をよくすると同時に、
ふくらはぎに集まっているたくさんのツボを刺激することも代謝アップにつながります。
☆ふくらはぎをもむ
皮膚にハリがなく、押すとすぐ元の状態に戻るのは、ふくらはぎがむくんでいるサイン。
ふくらはぎを正しくもむことでむくみを改善できます。
ふくらはぎは内側、後ろ側、外側の3つの部位に分け、下から上に向かってもむのが基本。
また、息を吐くと筋肉がゆるむので、押す時は息を吐きながら行うのがポイントです。
筋肉の奥まで刺激が届くためには、“ちょっと痛いけど気持ちいい”強さで。
特に痛いと感じるところやしこりのあるところは、丁寧にもみほぐしましょう。
☆ふくらはぎを温める
ふくらはぎを温めると、もんだだけでは届かない深層部の血流がよくなるので、
特に脚が冷えている人にはおすすめです。ただしふくらはぎは表面温度が低く、
温まるのに時間がかかるため、長湯が苦手な人はふくらはぎが温まらないうちに
お風呂から出てしまうことに。
そこで、バスタブに42℃ぐらいの熱めのお湯を張り、バスタブのふちに腰を掛けて、
まずは足先からふくらはぎまでを3~5分間つけてから全身つかりましょう。
これで、短時間の入浴でもふくらはぎの筋肉の奥までしっかり温まります。