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腰椎椎間板ヘルニアが疑われる症状
世の中は腰が痛い方でいっぱいです。
腰痛にも色々な原因があります。
下記に示すような”腰痛の特徴”や”腰痛以外の症状”が見られる時は、
「腰椎椎間板ヘルニア」が発症している疑いがあります。
- 足やお尻のしびれ(坐骨神経痛)
- 前かがみになると痛みやしびれが強まる
- 鈍い腰痛が慢性的に続く(慢性型)
- 腰に急な激痛がある(急性型)
椎間板ヘルニアは、ぎっくり腰のような急な激痛ではじまる“急性型”と、
腰に鈍い痛みがしつこく続く“慢性型”があります。
腰痛以外の特徴的な症状として、しばしば下半身の痛みやしびれといった坐骨神経痛を伴います。
腰の痛みから始まり、症状が悪化すると足に症状が出始めます。
左右どちらか一方の足に現れることが多く、
お尻から太ももの外側・後ろ側、膝~足首までの外側、時にはつま先までと広い範囲に及びます。
また、前かがみや中腰の姿勢、背中を丸めるなど、
腰を前に曲げると腰~足の痛みやしびれが強まります。
痛みのため長い時間座っていられないこともあります。
重症時
腰や足の激しい痛みで歩けない”歩行障害”や、
「しばらく歩くと痛みやしびれで歩けなくなり、休むと治ってまた歩けるようになる」
を繰り返す間欠跛行(かんけつはこう)が見られます。
また、脊髄から続く神経の束である「馬尾神経」が損傷を受けると、
両足やお尻のまわりにしびれやマヒが出たり、
「尿がでにくい、尿がもれる(失禁)、おしっこの回数が増える(頻尿)、
ひどい便秘、会陰部に異常な感覚が出る」といった
膀胱・直腸の障害が現れます。これらを馬尾症状といいます。
ヘルニアの箇所によって症状は異なる
ヘルニアができた場所によって、痛む部位、痛み方、現れる症状に特徴が見られます。
腰椎は5つの椎骨が積み重なって、その下に仙骨が位置する構造になっています。
腰椎では上から4~5番目に大きな力がかかりやすく、
そのため腰の椎間板ヘルニアは”第4腰椎と第5腰椎の間”と
“第5腰椎と仙骨の間”の2カ所でよく発症します(全体の約90%)。
よって痛みが出る場所や症状はだいたい決まっています
☆ 腰椎の4番目と 5番目の間
お尻から太もも、ひざ、足の親指に達する痛み
右足の親指と人差し指の間に物が挟まったような違和感
☆腰椎の5番目と 仙骨の間
太ももの裏側から小指までの痛み 痛みでつま先立ちができず、
外くるぶしの下にしびれなどの違和感
☆馬尾神経
足に力が入らない(脱力感)、足首のところで足を上げられない(筋力低下)、
つま先立ちできない、膝の下やアキレス腱を叩いた時の反射的な動きが鈍る
(腱反射の低下・知覚の鈍化)、
歩くと足の痛みやしびれが増し、休むと治る(間欠性跛行)、排尿障害など